
こんにちは、さあやです!
この記事では、台湾留学に半年間行っていたわたしが、実際に経験したなかで感じた台湾留学のデメリットについてお話します。

台湾は旅行で何回も行ってるし大好きな場所だから、台湾留学に行きたい!日本に似てる部分も多いし、きっと台湾なら問題なく長く住めるよ!

台湾留学にデメリットなんてあるの?台湾が大好きだし何でも受け入れられる自信があるからわたしは大丈夫だと思うけど…
今回の記事は、そんなあなたにぜひ読んでいただきたい内容です。
台湾は旅行先として人気が高いため、中国語を学ぶための留学先としても台湾を検討されている方が多いのではないでしょうか。
しかし、旅行だけでは分からない、台湾に長く滞在してみたからこそ見えてくる意外なデメリットが実はいくつもあるんです。
わたしも何度も旅行で行っていて、台湾が大好きですし、台湾のことを知ったつもりでいましたが、実際に台湾に住んでみると「これは…」と感じることがたくさんありました。
台湾に住んでから「想像していたのと違う…」となっていただきたくないので、今回はあえて細かく、そして厳しく書きます。台湾が好きだからこそです。
せっかくの留学を嫌な気持ちで過ごすことが無いよう、この記事を読んで、台湾留学をする上でのデメリットをあらかじめ知っておきましょう!
台湾留学のメリットが知りたいという方はこちらからご覧ください。

生活費が意外と高い

台湾って物価が安いと思っていませんか?
たしかに食べ物は安いんですよ。というか選択肢が多いので安くも済ませられます。
しかし、生活して意外に高いなと思うのは食費以外の部分。
例えば家賃は、台北で住もうと思うと最低でも1万元(約37,000円)以上はかかります。設備が充実してるところだと日本と変わらないかむしろ高めの家賃になることも。
そして、いちばん驚いたのは生活必需品。
日本は生活必需品は安く済ませようと思えばいくらでも安くできますが、台湾は生活必需品も気持ち高め。
輸入品が多いので仕方ないのもしれませんが、日本より価格の選択肢がせまくて、一気に揃えると結構な金額が飛んでいきます。
これが留学生活のお財布にはかなり響く。留学費用は余裕をもって多めに用意しておいたほうが安心です。なにかあったときにお金がないのも怖いですし。

「台湾=物価が安い」と思っていると衝撃を受けますよ!
食べものが合わないことがある

台湾の料理は、八角などのスパイスやパクチーなどを使うものが多く、独特な味や香りがするため、それが苦手な方はかなりつらいです。
臭豆腐というくせ者もいます。食べてみると美味しいんですけど最初はハードル高いですよね。強烈な香りもしますし。
また、南部の方に行くと甘い味付けの食事が多くなります。
わたしは甘い味付けの食事がすこし苦手なのですが、こういうちょっとした地元の味に抵抗があるとふとしたときにつらさを感じます。食べられはしますけどね。
食にこだわりのある方は気になることが多いかもしれません。
自炊ができない

台湾の一人暮らし用の部屋や寮にはキッチンはほとんどついていません。
ですので「自炊して節約しよう」や「久しぶりにこれ食べたいから作ろう」は残念ながらできません。
すべての食事が外食・デリバリー・お持ち帰りです。
最初は良いんですが、だんだん外に出るのがめんどくさくなります。休みの日とかとくに。準備するのめんどくさいからごはん食べるのやめようということも多々。
ちょっとおにぎり軽く食べて外出しようとかできないのは意外とつらいです。
あと外食ばかりだとちょっと体重の増加が気になることも。やっぱり油っぽい食事が多くなってしまいがちなので、うまくコントロールするのが大変です。

わたしも太ったのでサラダや果物を食べて調整しました
自炊が好きという方にとっては悩みポイントになるかもしれませんね。
交通事故が多い

台湾はとにかく交通事故が多いです。これが個人的にはいちばん心に刻んでおいていただきたいことです。もちろん旅行で行くときでも。
台湾の人たちは基本的にバイクを舐めすぎています。バイクは車よりも弱いし自転車より強いということを分からないまま走っているので、無茶な運転が多いです。
歩道を歩いていると、気づかず後ろからバイクが来ていてあわや接触なんてことはよくあります。危ないですよね。歩道をバイクで走るなよ。
実際に台湾の友達はかなりの割合でバイクで事故を起こしたことがあると言っていますし、街中で何度も事故現場に遭遇しました。
信号待ちをしていたら真横で交通事故が起こったこともあります。ルームメイトは来て1週間でバイクにはねられて顔を縫う大怪我を負いました。
巻き込み事故も多く、それがいつ自分にふりかかるか分からないのです。
怖いので交差点ではなるべく車道から遠いところに立つようにしています。日本のように周りを見ずに道路を渡ったりすると本当に危険なので、肝に銘じておきましょう。

いつもびくびくしなきゃいけないのはしんどいです…
台湾に長く住んでみたいなと思っていたわたしですが、この事故の多さに耐えられず考えを改めました。それほど事故は身近なものなのです。
雨や台風が多い

台湾はとにかくよく台風がきます。
台風シーズンの7〜9月は頻繁に台風が訪れ、学校や仕事が休みになることもあります。そのため、授業の日数が少なくなることがあるので注意しましょう。
そして、台風シーズンが終わったと思ったのもつかの間、12月からは冬になりその時期は雨が多くなります。とにかく雨。ずっと雨。
1週間雨が続くなんてこともよくあります。1週間も雨が続いたらさすがに気持ちも憂鬱になりますよね。毎日じめじめ。しかもとても寒いです。

思っているより精神的にこたえますよ
天気はどうにもできないのでしんどさを感じることがあります。
衛生環境があまり良くない
台湾は衛生環境がそれほど良くありません。
あくまで日本と比べるとではありますが潔癖気味な方にはつらいです。
とくにトイレ。現在はトイレもトイレットペーパーを流せるところがかなり多くなりましたが、流せないところも少なからずまだあります。
学校や寮のトイレは設備が古いところは流せません。
わたしの住んでいた寮もトイレットペーパーが流せないタイプだったのですが、使用済みのトイレットペーパーを自分の机の下のゴミ箱に入れるのが苦痛で仕方なかったです。
部屋にトイレが付いていたので共用のごみ箱とかがなく個人で管理するルールだったためです。途中から流せるような薄いトイレットペーパーに変えて流していましたが…。

ちなみにこの写真はわたしの住んでいた寮の部屋のトイレです。掃除した直後なのでかなりきれいな状態。普段はお見せできないです。
また、公共のトイレだと謎に便座が汚れているということが多々あるので、つねに便座には座らずに用を足していました。

この技は身につけておくと最強になりますのでぜひ!
トイレに限らず、衛生的に気になることはたくさんあるので、潔癖気味な方はかなり覚悟してきたほうが良いです。
部屋探しが大変

台湾の語学学校には寮がないことが多いです。
そのため、基本的には自分で部屋を探すことになります。これがまた大変。
台湾に来たばかりで言葉が分からないと、大家さんとの交渉はかなりハードルが高いです。急に中国語でばーっと話されたら冷や汗もの。トラブルが起こることも多いとか。
また、台湾は基本的に部屋の契約が半年〜1年のことが多く、3ヶ月のみの契約だと断られたり、家賃を高くされることもあるそうです。
わたしの友人は3ヶ月のみの契約だったのでかなり上乗せされたと言っていました。

足元見られてますね…
この点に関しては、学生寮のある語学学校に入るか、留学エージェントに頼むのが確実だと個人的には思います。わたしはこのことから学生寮のある語学学校に決めました。
家探しは台湾留学の高いハードルのひとつですね。
「台湾華語」が身についてしまう

中国語を学ぶ目的が、中国でのビジネス・進学、中国語の試験(HSKや中検など)の受験である場合は、台湾留学はあまりおすすめできません。
というのも、台湾の語学学校で学ぶのは中国の標準語である「普通話」ですが、文字は中国で使用してる「簡体字」ではなく、台湾の「繁体字」を使うからです。
そのため、中国でのビジネス・進学、試験を受けるためには、全ての字を「繁体字」から「簡体字」へ覚え直す必要があります。
また、台湾に住んでいるとどうしても中国語は「台湾華語」の単語の使い方や発音、言い回しのクセがついてきてしまいます。
このクセが「普通話」とは違うところも多いので「台湾華語」に慣れていると戸惑うこともあります。こちらも覚え直しが必要ですし、かなり頭が混乱します。
自分が中国語を使用する目的に応じて留学先を決めるのがよいですね。
ちなみに、日常会話で中国の方とお話するだけであれば、そこまで「普通話」との違いを気にする必要はありません。
日本人が多い

台湾は日本人がかなり多いです。学校にも一定数日本人はいるので完全に避けることはまず難しいでしょう。
日本人観光客が多いことから、観光地に行くと日本語で話しかけられてしまうので拍子抜けするなんてことはよくあります。
完全に日本語を話さない環境で頑張るぞという方は、かなり工夫をしないと日本語に触れる機会は多くなってしまいます。

日本人が多いのは必ずしも悪いことではないですよ!仲の良い日本人の友人もたくさんできました!
空気が良くない

台湾は空気があまり良くありません。地域によって多少の差はありますが。
これは国内の工場や火力発電所の影響が大きいそうです。とくに冬になると空気にうっすらもやがかかったように白くなります。
大気の汚染状況を見ることができるサイトがあるので、そこで毎日の状況をチェックしている台湾の友人も多いです。それほど深刻な問題なんですね。

もともとわたしは北海道の出身ということもありきれいな空気に慣れていたので、外でランニングをするという気には全くなれませんでした。
とくに呼吸器系が弱い方は外を歩いているだけでのどが痛くなったり咳が出たりする可能性があるので、マスクなどの予防が必要です。
異国の地で体調を崩すのはできる限り避けたいですね。
Gがとにかくたくさんいる

これはもうおなじみでしょうか。とにかくたくさん、そしてそこらじゅうにいます。イニシャルGの黒のあいつが。
虫が苦手な方にとってはこれがいちばん大変だと思います。わたしもそうです。
日本では考えられないですが、飲食店でも普通にいます。ごはん食べてたら椅子の下に黒い影がなんてこともしばしば。もう食に集中できない。
そして恐ろしいことがもうひとつ。
台湾の政府は年に何度かGを殺すための薬を街じゅうにまきます。そのあとしばらくすると、瀕死のG、最後の力を振り絞って走り回るGたちがうじゃうじゃ出てくるのです。
これは本当にトラウマレベルです。想像を絶しています。みんなでかいし。

思い出しただけでしんどい
しかし、台湾人の友人はもう慣れている様子で足に登ってきても軽く振り払っておわりでした。いや強すぎるだろ。
やつらは部屋にもお構いなしに出てくるので、信頼できる対策グッズがある方は持ってくるのがおすすめです。台湾にも売ってはいます。
時給が安い

台湾の最低賃金は158元(約585円)です。
平均月収も39,000元(約14.5万円)ほどと言われていますが、これでもかなり高いほうだと思います。わたしが台湾人の友人に話を聞いている感じだと。
アルバイトをすることで多少の生活の足しにはなると思いますが、その収入だけをあてにしていると思ったより稼げなくて生活がかつかつ!なんてことも起こるので注意です。

できる限り日本で貯金をしていくほうが安心ですね
逆にこのお給料なのに生活費はこんなに高いって、台湾の人々はどうやって家計をやりくりしているんだろうと思っています。普通に貯金できなくないですか。
余談ですが、最近では若者の給料が安いために結婚しても子どもが持てない夫婦もいると台湾人の友人が言っていました。日本も他人事ではないですね。
まとめ

今回は意外と知らないことが多い、台湾留学をするデメリットについてお話しました。
生活費が意外に高い
アルバイトの時給がかなり安い
→ 十分な生活費の準備を!
食べものの好みが分かれる食事もある
一人暮らしの部屋は基本的に自炊ができない
交通事故がかなり多い
→ 油断禁物!
雨や台風が多い
→ 気分が落ち込むし学校が休みになることも
衛生環境・空気があまり良くない
Gがとにかくたくさんいる
→ 敏感な方にとっては厳しい戦いになる
「台湾華語」が身についてしまう
→ 中国で中国語を使う予定の方は要注意
部屋探しが大変なので覚悟が必要
日本人が多いのでほぼ避けられない
今回、かなり細かく厳しめに書いてしまったので、かなり驚かれた方も多いと思います。
わたしは実際に台湾に住んでみてから多くのことを知ることになったので、正直、これはしんどいなとすこし落ち込むこともありました。
実際はなんとでもなるし、それはそれでいい思い出なんですが、大切な時間を有意義に使ってほしいのと、台湾に行って台湾が嫌いになってほしくないという思いからです。

色々言いましたが、いいところももちろんたくさんありますし、なにより台湾が大好きです!
皆さんの留学生活が素晴らしいものになることを願っています。
台湾留学のメリットについて書いた記事はこちら

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